【1月25日 AFP】エジプトで24日、中国医薬集団(シノファーム、Sinopharm)が開発した新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。医師や看護師が接種を受け、同国はアフリカで最初に接種を始めた国の一つとなった。

 アラブ諸国最多の人口1億人以上を擁するエジプトには昨年12月、ワクチンの第1陣が届いていた。同国で公式発表された新型ウイルスの感染者は16万人を超え、死者は9000人近くに達している。

 同国のハラ・ザイード(Hala Zayed)保健相は24日、同国北東部イスマイリア(Ismailia)のアブ・ハリファ(Abu Khalifa)病院で会見し、全ての医療従事者は無料でワクチン接種を受けられるようになると発表した。ザイード氏はまた、新型ウイルスにより死亡した330人余りの同国の医師をたたえた。

 ザイード氏によると、ワクチン接種のため今後数週間で同国全土に医療センターが35か所以上設けられる。接種に際してはオンライン登録が推奨された。同国のアブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領は23日、ワクチン接種計画について「医療従事者、次に慢性疾患患者、その後高齢者」と進めていくと明らかにしている。(c)AFP