【1月25日 Xinhua News】中国の農業農村部長江流域漁政監督管理弁公室が計画した「2021年ダブリーチョウザメ救出作戦・放流活動」が21日、四川省(Sichuan)宜賓市(Yibin)で実施され、「ダブリーチョウザメの古里」と呼ばれる金沙江下流の三塊石-安辺江区間に、成熟したダブリーチョウザメの親魚80匹が放流された。長江での10年間の禁漁措置など、一連の好条件の下で、ダブリーチョウザメの自然個体群の回復加速が期待されている。

 人工繁殖された親魚80匹は雌雄各40匹で、いずれも体長が1メートル以上ある。中国水産科学研究院長江水産研究所と宜賓希少水生動物研究所から提供され、そのうちの24匹には超音波追跡マーカーが埋め込まれている。今後、長江水産研究所の研究者は、放流個体の分布や活動、移動、成長、発育、産卵状況などの継続的な追跡とモニタリングを実施する。

 ダブリーチョウザメは長江チョウザメの別称を持つ長江の固有種の希少魚類で、国家1級保護動物に指定されており、「水中のパンダ」とも呼ばれている。(c)Xinhua News/AFPBB News