【1月24日 AFP】ブラジルの複数の都市で23日、新型コロナウイルス流行への対応をめぐりジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領の退陣を求めるデモが行われ、大勢の人が車で参加した。

 左派の政党や団体が主催したこの抗議デモでは、自動車約500台がクラクションを鳴らしながら首都ブラジリアの官庁街(Esplanade of Ministries)を走行。車の窓ガラスには、「ボルソナロは出て行け」「今すぐ弾劾を」「全国民にワクチンを」などのスローガンが書かれていた。

 同様のデモはリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)やサンパウロ(Sao Paulo)など他の都市でも行われ、多くの車が列をつくった。

 ブラジルでの新型コロナウイルスによる死者数は世界で2番目に多く、21万5000人を超えている。ボルソナロ氏が長きにわたり流行の深刻さを軽視したこともあり、同国のワクチン接種プログラムは他国に比べて遅れ、ようやく今週不安定ながらもスタートを切った。

 デモ参加者らはまた、コロナ流行の多大な影響に対応する緊急支援金制度が昨年12月に終了したことにも抗議。同国人口の3分の1近くに上る約6800万人がこの制度を利用していた。(c)AFP