【1月25日 Xinhua News】中国の民間調査機関、胡潤研究院は21日、中国ブランドの価値を順位付けした「胡潤ブランド番付2020」を発表した。1位は酒造大手の貴州茅台酒が製造・販売する白酒(蒸留酒)「貴州茅台」、2位は電子商取引(EC)大手アリババグループの通販サイト「天猫(Tモール)」、3位は上海煙草集団が製造・販売する高級たばこの「中華」だった。

 上位200位のブランド価値の合計は、前年比2割増の9兆2千億元(1元=約16円)。ブランド別では、3年連続で「最も価値のある中国ブランド」となった貴州茅台が63%増え、1兆元の大台を初めて突破した。天猫は53%増の4900億元で、民間ブランドトップの座を守った。胡潤研究院は毎年ブランド番付を発表しており、今回で15回目となる。

 上位200位のうち非国有ブランドが6割、国有ブランドが4割を占めた。ランク入りの最低ラインは前年比20億元増の60億元と過去最高を更新。上位100位入りの最低ラインは35億元増えて180億元となった。

 中国の長者番付として知られる「胡潤百富」の董事長で首席調査研究員を務めるルパート・フーゲワーフ氏は、民間ブランドがここ数年で大きく飛躍し、上位200位に占める割合は5年前の5割から6割に拡大したと指摘。今回の番付でも新たな顔ぶれとなった38ブランドのうち、民間ブランドが33を数えたほか、上位10位を見ても10年前には一つもなかったのが、5年前には3ブランドとなり、今回は8ブランドが入ったと説明した。都市別では、北京、上海、深圳、広州、杭州の5都市が全体の7割以上を占めた。北京からは67ブランド、上海からは33ブランドが入った。(c)Xinhua News/AFPBB News