【1月24日 AFP】20-21スペイン1部リーグは23日、第20節の試合が行われ、エデン・アザール(Eden Hazard)が1得点1アシストを記録したレアル・マドリード(Real Madrid)は4-1でアラベス(Alaves)に勝利。新型コロナウイルス検査で陽性と判定され、ベンチから外れたジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督にかかる重圧をはねのけた。

 ジダン監督は20日のスペイン国王杯(Copa del Rey 2020-21)3回戦で3部アルコジャーノ(CD Alcoyano)に敗れて厳しい視線にさらされていたが、レアルは指揮官と膝を負傷したキャプテンのセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)抜きで立て直しに成功した。

 カゼミーロ(Casemiro)、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)、アザールのゴールで前半を3-0で折り返したレアルは、ホセル(Joselu)にヘディングで1点を返されたが、その後ベンゼマが2点目をマークしてアラベスに引導を渡した。

 ここ6試合で2勝目を挙げたレアルは、消化試合が二つ少ない首位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)とのポイント差を4とした。アトレティコは24日にホームでバレンシア(Valencia CF)と戦う。

「ゴールはチームの自信になる」とコメントしたベンゼマは、「われわれは勝つことと好調であることを義務付けられているのでタフな1週間だった。プレッシャーは常に存在する。きょうは自分だけでなく全員がうまくいった」と続けた。

 22日にジダン監督の新型コロナウイルス陽性が判明し、アシスタントコーチのダビド・ベットーニ(David Bettoni)氏がベンチで指揮を執った。

 後半電話をする様子がカメラに収められたベットーニ氏は、試合後にジダン監督に何と言われたかと問われると、「チームの姿勢にとても満足していた。彼がいたらそうしていたように、選手を祝福するよう言われた」と答えた。

 ベットーニ氏がアザールを63分に下げるとアラベスは息を吹き返したが、ベルギー代表のパフォーマンスはジダン監督が復活の第一歩と期待を込められるようなポジティブな内容だった。

 アザールはスペインで悪夢のような1年半を過ごした。この日リーグ通算3点目をマークした30歳は、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)から1億ユーロ(約126億円)の移籍金でレアルに加入以降、敵地でのリーグ戦では初めて得点を記録した。

「われわれにはもっと忍耐が必要だが、レアル・マドリードでは我慢することが難しいのも事実だ」と話したベットーニ氏は、「きょうは最高のアザールが垣間見えたと思う。今後はすべての試合でそれを見ることになる」と続けた。

 その他の試合では、ユセフ・エン・ネシリ(Youssef En-Nesyri)が4試合で2度目のハットトリックを達成したセビージャFC(Sevilla FC)がカディス(Cadiz CF)を3-0で下し、暫定で3位に浮上した。(c)AFP/Thomas ALLNUTT