【1月24日 AFP】国際テニス連盟(ITF)は23日、薬物違反による出場停止処分を科されたダイアナ・ヤストレムスカ(Dayana Yastremska、ウクライナ)について、処分の撤回を求めた同選手からの訴えを退けた。

 ヤストレムスカは昨年11月の抜き打ち検査で採取した検体から、男性の不妊治療に使うメステロロン(Mesterolone)代謝物が検出され、今月7日に出場停止処分を受けた。

 今回の判断について、ヤストレムスカはスポーツ仲裁裁判所(CAS)か世界反ドーピング機関(WADA)、ウクライナの国立反ドーピングセンターに異議を申し立てることができる。

 ITFから処分された時点でヤストレムスカは違反を否定して、「いかなる運動能力向上薬や禁止物質もこれまで一度も使用したことはないと断固主張する」とし、「その2週間前の11月9日に行われた、オーストリア・リンツ(Linz)大会での検査では陰性だったので、仰天していると同時に衝撃を受けている」と話している。

 ヤストレムスカは現在世界ランキング29位で、ツアー3勝を挙げている。四大大会(グランドスラム)では、2019年に行われたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)の4回戦進出が最高成績となっている。(c)AFP