【1月23日 AFP】世界保健機関(WHO)は22日、新型コロナウイルスの起源が中国にあるのかを調べるため湖北(Hubei)省武漢(Wuhan)に派遣されたWHOの調査団がなんらかの結論を出すには時期尚早だとの認識を示した。

 WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン(Michael Ryan)氏はスイス・ジュネーブで開いた記者会見で、「すべての仮説がテーブルの上にある。そして、中国の国内であれ国外であれ、このウイルスがどこで始まったのか結論を出すには明らかに早すぎる」と述べた。

 新型コロナウイルスの起源を調べるWHOの調査団は今月14日、このウイルスに感染した患者が1年余り前に世界で最初に見つかった武漢に到着。現在はホテルで2週間の隔離期間が終わるのを待っている。

 中国は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)は中国国外で始まったという考えを折に触れて示しており、WHO調査団の詳しい調査に身構えている。(c)AFP