【1月22日 AFP】中国の首都北京市は22日、新型コロナウイルスの大規模な集団検査を開始した。48時間で200万人の検査を実施する計画。同市では感染力がより強い変異株とみられる同ウイルスへの集団感染が発生し、当局は封じ込めを急いでいる。

 中国国内では同日、103人の新規感染者が報告され、うち6人は上海の市中感染、3人は北京で確認された。

 過去1週間に19人の感染が確認された北京では、東城(Dongcheng)、西城(Xicheng)両区では集団検査を受ける人々が長い列をつくった。

 天安門広場(Tiananmen Square)や政府の複数の庁舎が位置するこの2地区には、約200万人が居住している。

 現地で取材しているAFP記者によると、ある検査場には1000人前後が並び、列の長さは400メートル以上に及んでいたという。

 北京市はこの集団検査を、23日中に完了する予定。例年、帰省のために中国各地を数億人が移動する春節(旧正月、Lunar New Year)休暇を控え、市内での大流行を何としても避けたい構えだ。(c)AFP