【1月23日 AFP】五輪で2個の金メダルを獲得したショートトラック女子の沈錫希(Suk-Hee Shim、シム・ソクヒ)は、自身に性的暴行を加えていた元コーチのチェ・ジェボム(Cho Jae-beom)被告が懲役10年6月の有罪判決を受けたことに対し、より重い量刑を求めている。同選手の担当弁護士が22日に明らかにした。

 韓国スポーツ界のスター選手で女子のトップ選手の一人である沈は2019年、17歳の頃から3年以上にわたってチェ被告から性的暴行を受けていたことを告発した。同被告は21日、水原(Suwon)の地方法院(地裁)で開かれた裁判で判決を言い渡されたが、沈側は裁判所により重い量刑を求めている。検察は当初、懲役20年を求刑していた。

 沈の担当弁護士はAFPの取材に対して、「被害者として、(沈は)検察が控訴してもっと厳しい刑罰が科されることを望んでいる」と明かした。水原検察局は、判決内容とより重い罰を求める沈の要望を「徹底的」に吟味していくという。

 2014年のソチ冬季五輪と母国開催の2018年平昌冬季五輪のリレーで金メダルを獲得し、通算4個の五輪メダルを獲得している沈は、7歳の頃からチェ被告に身体的暴力を加えられていたことも告発しており、同被告は2019年1月にこの罪で懲役18月の判決を受けた。(c)AFP