■今後の議題はリサイクルとお昼寝の是非

 子どもたちが今日決めるのは、投票の方法だ。現行の匿名式の投票システムを示す絵か、挙手システムを示す絵の隣に「X」印を書いて投票する。

 レプラトニエ氏がオリビアちゃんとレイラちゃんを呼び寄せ、投票の手伝いを頼んだ。2人は、村のリーダーであることを示す手書きのTシャツを防寒服の上に着ている。

 2人が、封をした封筒を他の子どもたちに配る。中には、各自が家で記入した投票用紙が入っている。子どもたちは、匿名性が保たれた投票用紙を手袋をした手で投票箱に入れていく。

 投票が終わると、子ども5人と大人3人が小屋に入って行った。普段は食事用の場所だが、今日は「開票所」と書いたポスターが張られている。

 皆で大きなテーブルを囲んで座ると、レプラトニエ氏が封筒を開けて投票用紙を二つの山に分けて積む方法を説明した。

 全員で注意深く投票用紙を数えた。結果は、挙手に19票、匿名の投票システム継続に17票。

「手を挙げる方の勝ち」と、外に集まっている子どもたちにレイラちゃんが伝える。自分が投票した方法が選ばれず、少しがっかりした様子の子どもたちもいる。しかしレプラトニエ氏は、そうした不満を克服する手伝いをするのも訓練の一部だと話す。

 次回の投票は数か月後。村のリサイクルシステムについて行われる予定だ。その後は、「幼稚園でのお昼寝の時間と長さ、そもそもお昼寝は必須かどうか」といったテーマが考えられるとレプラトニエ氏は言った。

 レプラトニエ氏は、投票がどのように「自分の日常生活に影響し得るか、そして自分がどうやったら日常生活を主体的に送れるか」を子どもたちに示すことが主眼だと語った。(c)AFP/Nina LARSON