【1月23日 CNS】中国国家統計局は12日、31省の2020年12月期の消費者物価指数(CPI)を発表した。データによると、21省のCPIは前年同月比で上昇し、そのうち、チベットは最大の上昇率で1.2ポイント上昇。9省のCPIは2か月連続マイナスで、海南省(Hainan)は1.6ポイント下がり、再び全国最大の下げ幅となった。

 中国国家統計局が発表したデータによると、12月のCPIは前年同月比で0.2ポイント上昇し、21省が上昇した。チベット自治区(Tibet Autonomous Region)、山西省(Shanxi)、浙江省(Zhejiang)、青海省(Qinghai)、甘粛省(Gansu)などの17省の上昇幅は全国を上回った。そのうち、チベットのCPIの上昇幅が最大で1.2ポイントで、全国の最大の上げ幅となった。また、山東省(Shandong)の12月CPIの上昇幅は0だった。

 海南省、重慶市(Chongqing)、貴州省(Guizhou)、湖北省(Hubei)、四川省(Sichuan)、河北省(Hebei)、広東省(Guangdong)、天津市(Tianjin)、福建省(Fujian)の9地域のCPIは2か月連続で前年同月比マイナスだった。海南省は再び下げ幅の最大の地域となり、1.6ポイントの下げ幅となったが、下げ幅はやや縮小し、11月は1.9ポイントだった。

 北京大学(Peking University)国民経済研究センターの分析によると、12月全国CPIの前年同月比の上昇を招いた主な原因は二つある。一つは極端な気象で食料供給が減少し、食品価格を引き上げたことで、CPIの加速的な上昇を押し進めた。もう一つはコストの上昇によるもので、豚肉の価格が再び上昇したからだ。

 また、12月全国CPIの前月比も下降から上昇に転じた。中国国家統計局によると、前月比から見ると、食品価格は11月の2.4ポイント下降から12月の2.8ポイント上昇に転じることで、CPIの0.62ポイントの上昇に影響した。

 中信建投証券(China Securities)マクロ経済と固定収益研究チームのチーフマクロアナリストの黄文涛(Huang Wentao)氏は、1月は旧正月前の消費が活発なシーズンのため、食品価格の前月比上昇するだろうが、高い基数的効用はCPIを再びマイナスに転じさせることになり、2021第2四半期(4〜6月)は上昇から再度反落し、2021年通年のインフレ率は緩やかで、平均1%前後になると予測している。(c)CNS/JCM/AFPBB News