【1月22日 AFP】イラク首都バグダッドの商業地区で21日に発生し、32人が死亡、110人が負傷した連続自爆攻撃で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が22日午前0時すぎ、傘下のプロパガンダメディアを通じて犯行声明を出した。過去数か月間、同国の情勢は比較的安定しており、また連続攻撃が起きるのはまれ。

  現場は、同市中心部の屋外で開かれていた大きな古着市場。内務省の発表によると、ある人物が市場に駆け込んで体調不良を訴え、周囲に人が集まったところで自爆。その最初の爆発の被害者らの周りにさらに人が集まった時、2人目が自爆したという。

 イラクでは今年、総選挙が予定されている。同国では、選挙を控えた時期に爆弾攻撃や暗殺などの暴力行為が増えることが少なくない。

 国土の3分の1をISに掌握されたイラクは、これを奪還するため3年にわたり戦闘を続け、2017年末に勝利を宣言。

 だがISの潜伏戦闘員らは砂漠や山岳地帯で活動を続け、治安部隊や国のインフラを標的に、人的被害を抑えた攻撃を続けてきている。

 映像は連続攻撃が発生した現場と、病院に搬送された負傷者。21日撮影。(c)AFP