【1月22日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)を控え、同国メルボルンのホテルで隔離期間に入っていた女子シングルス世界67位のパウラ・バドサ(Paula Badosa、スペイン)が、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したことが判明した。これで同大会に関連した陽性者は計11人となった。

 全豪オープンの出場者が陽性となるのは女子選手では今回が初めてで、四大大会(グランドスラム)の今季初戦は準備に向けて新たな試練に直面した。同大会はすでにコロナ禍で開幕が3週間遅れており、開催期間は来月8日から21日までとなっている。

 バドサは自身のツイッター(Twitter)アカウントで、「いくつか悪いニュースがある。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性結果を受け取った。具合は良くなく、症状が出ている」とすると、現在は自主隔離のために医療用ホテルへ搬送され、経過観察中であると明かした。

 全豪オープンの選手団はこれまでにもオーストラリア当局から感染が確認されており、数十人の選手がホテルの部屋で2週間の強制的な隔離下に置かれている。最初に陽性者が出たのは、17機のチャーター便で前週に現地入りした1000人以上の選手やスタッフの中からだった。

 同大会の参加者は、全員がオーストラリア到着とともに隔離期間に入っている。感染経験者の場合は感染リスクが低いとみなされるが、選手団全員がホテルで14日間の隔離生活を過ごすことになっており、陽性者と濃厚接触者でないと判定された選手のみ、衛生安全が保たれた「バブル」において1日5時間の野外トレーニングが認められている。(c)AFP