【1月22日 Xinhua News】中国で20日、湿地保護法草案が初めて全国人民代表大会(全人代)常務委員会での審議に付された。中国で湿地保護に関する法律が審議されるのは初めて。湿地生態系を全体的かつ体系的に捉え、湿地保護で万全の法律制度体系を構築する。

 草案は総則、湿地管理、湿地保護、湿地修復、検査と監督、法律責任、付則の7章59条からなる。同法が適用される湿地を「顕著な生態系機能を持つ自然湿地と重点保護野生動植物の生息・成長機能を持つ人工湿地」と規定し、国が等級管理とリスト制度を実施し、湿地占用を厳格に抑制するとしている。

 草案はまた、湿地の保護方式を明確にし、湿地利用の条件を提示したほか、湿地修復の原則や責任主体、修復プランと措置などを規範化した。

 湿地保護では、開墾や埋め立て、干拓、水源の永久遮断、過度の放牧と漁獲、無許可の砂・鉱物の掘削と土取りを禁止する。県級以上の地方政府に対しては、重要湿地周辺での産業配置を統一的に考慮し、これらの湿地の生態系機能の安定を保障するとともに、国家重点保護野生動植物が集中して分布する湿地の保護を強化するよう求める。また、県級以上の政府と関係部門に対して、湿地の水質・土壌汚染対策を強化するよう要求する。いかなる機関や個人であれ、鳥類や水生生物の生息環境を破壊することを禁じる。(c)Xinhua News/AFPBB News