【1月24日 CNS】今年の夏に大学・専門学校を卒業予定で幼稚園教諭を目指している学生を対象にした就労体験フェアが中国・広東省(Guangdong)の広東省外国語芸術職業学院で開催された。約700人の学生が参加し、半数以上が個別の幼稚園などで教育実習することを決めた。

 フェアには200園近くが参加し、2000近い種類のポストを提供。正式な月収はすべての職種で4000元(約6万4090円)を超え、そのうち3割は5000元(約8万円)以上という。教育実習で学生と幼稚園がそれぞれ満足すれば、正式採用につながる。学生の多くは公立幼稚園や有名な私立幼稚園に実習を申し込んでいた。

 幼稚園教諭を希望する学生の大半は女性だ。広東省外国語芸術職業学院の孫志豪(Sun Zhihao)党支部書記は「わが校の男子卒業生は10人足らずで、男性の幼稚園教諭はパンダのように珍しい」と話した。フェアに参加した男子学生は「子どもを本当に大切に思う気持ちがあれば、良い教諭になれると思っています」と話し、自分に合った勤務先を見つける自信があるという。

「3~6歳児が通う幼稚園では、男性教諭ならではの役割もあります」。広州市(Guangzhou)にある中国語と英語のバイリンガル幼稚園で唯一の男性教諭の孫勇輝(Sun Yonghui)さんはそう話す。孫さんは幼稚園で7年間働いており、「男性教諭は子どもたちが元気に生きる力を育むよう手助けすることに向いており、女性教諭と補完し合う関係になります」と話している。(c)CNS-広州日報/JCM/AFPBB News