【1月21日 AFP】米民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)氏が20日、就任宣誓を行い、第46代大統領に就任した。

 78歳のバイデン氏は史上最高齢かつ、カトリック教徒で史上2人目の米大統領となった。

 就任式ではバイデン氏に先立ちカマラ・ハリス(Kamala Harris)新副大統領も就任宣誓を行った。インドとジャマイカ出身の両親を持つハリス氏は、女性としてこれまでで最高位の役職に就いた人物となるとともに、非白人で初の副大統領となった。

 昨年の大統領選で敗北したのは不正があったからだとの誤った主張を2か月にわたり繰り返してきたドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は、式典を欠席。現大統領が後任の就任式を欠席するのは152年ぶりとなった。

 またバイデン氏は就任宣誓後に行った就任演説で、団結を呼び掛け、深い分断の解消を約束するとともに、国内の過激思想撲滅を目指す意向を表明した。

 バイデン氏は米連邦議会議事堂前で行われた就任式での演説で、「きょうは米国の日、民主主義の日、歴史と希望の日だ」とし、「民主主義は尊く、壊れやすい。そして今、民主主義が勝利したのだ」と宣言。

 だが米国が新型コロナウイルスの流行と深まる政治分断に直面している中で、現在の課題を克服するには「言葉以上の多くのもの、そして民主主義で最も達成困難なものである団結が必要だ」とも呼び掛けた。

 米国では2週間前、バイデン氏の当選を覆そうとした暴徒が議会を襲撃する事件が起きた。バイデン氏は演説で、米国は「政治的過激主義と白人至上主義、国内テロの台頭」に直面しており「われわれは立ち向かい、打ち負かさなければならない」とも述べた。

 映像は20日撮影・提供。(c)AFP