【1月23日 CNS】中国・西南石油大学(Southwest Petroleum University)のキャンパスには、10平方メートル余りの「学生愛心スーパー」が隠れている。このスーパーは広くはないが、すばらしい商品が数多く並んでいる。日常生活用品のほか、教員や学生による自作のオリジナルグッズ、文化創意作品、図書などもある。

 記者は7日に「学生愛心スーパー」を訪れた。この店のすべての利益は「大学生愛心基金」に寄付し、同大学の貧しい家庭の学生を支援するために使われるという。

 西南石油大学共産党委員会学生工作部(処)学生支援管理センターの付霞(Fu Xia)副主任は、「このスーパーは2013年に創設され、そのときに、勤工助学というプラットフォームを活用した。主な目的は貧しい家庭の学生を支援すると同時に、学生の感謝教育を強化すること。スーパーはずっと中古商品を販売している。その収益は全部援助資金として、非常事態によって経済的に困難に陥る家庭の大学生を支援するのに使う」と語った。

 知るところでは、2020年、同校の「学生愛心スーパー」は全面的にグレードアップし、愛の農業支援活動を企画・実施した。通信アプリ微信(ウィーチャット、WeChat)の公式アカウント、店舗宣伝などさまざまな方式を利用して、売れない農産物がある学生の家庭のために「販路を探す」。

 さまざまな事情により、海南省(Hainan)出身の楊文江(Yang Wenjiang)さんの家のサツマイモは売れ残ってしまった。「学生愛心スーパー」が特別に構築した愛の農業支援特別プラットフォームは、楊さんのためにこの悩みを解決した。

 楊さんは、「学生愛心スーパーに感謝している。農産物を販売するプラットフォームを提供してくれるおかげで、うちの農産物を適時に販売でき、滞らないようにした。スーパーからの暖かさ、親切と助けを感じさせた。」 と話した。

 梁晶(Liang Jing)さんは西南石油大学の二年生。学生愛心スーパーは2013年9月に創設された後、長年にわたり愛を伝え、公益に注目し、社会に報いてきた。大学の教員と在学生、また多くの同窓生や社会の慈善家たちからの寄付品の調達・販売を通じて所得の義援金は、すべて貧しい学生を支援するために使われる。この事業に参加した教員や学生たちは、自分の文化創意作品を公益目的事業に使うことを有意義だと感じていると言う。

 聞くところによると、これから「学生愛心スーパー」はさらに整備される予定。ネットショッピング、ネット生配信などのプラットフォームを構築し、販路を広げていくとのことだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News