【1月21日 Xinhua News】中国商務部は19日、2020年のネット通販の実物商品小売額が9兆8千億元(1元=約16円)となり、逆風の中で14・8%増加、小売市場全体に占める割合は24・9%となったことを明らかにした。中国は8年連続でネット通販小売額が世界最大の市場となっている。

 同部の責任者によると、20年は中国で新型消費が急ピッチで発展、消費市場のオンラインと実店舗の融合が加速したという。年間宅配便取扱量は833億6千万件、ライブコマースは2千万回以上行われた。実体小売企業はデジタル化への構造転換を加速し、ネット通販と宅配デリバリーサービスに力を入れている。大手ECプラットフォームは、顧客ニーズを集めてメーカーが生産する「CtoM(Customer to Manufacturer)」と呼ばれるモデルでの販売を積極的に展開、川上産業のフレキシブルな製造を後押し、消費の個性化、多様化ニーズに対応している。

 海外製品消費も回復が加速している。消費財の年間輸入額は8・2%増の1兆5700億元で、伸び率は輸入全体を8・9ポイント上回った。うち、肉類、アクセサリー、化粧品の輸入は30%以上、バッグ、時計の輸入は20%以上増えた。国内観光客向けのオフショア免税政策を実施している海南省では、免税品の年間売上高が2・3倍の327億4千万元に上った。(c)Xinhua News/AFPBB News