【1月20日 AFP】韓国大統領府は、ジョー・バイデン(Joe Biden)米次期大統領の就任を目前に控えた20日、康京和(カン・ギョンファ、Kang Kyung-wha)外相の後任に鄭義溶(チョン・ウィヨン、Chung Eui-yong)前大統領府国家安保室長(74)を指名した。

 鄭氏は2018年3月、訪朝して金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党委員長(現総書記)と会談。その後訪米し、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に金氏が米朝首脳会談を希望していると伝えた。トランプ氏は即座に会談開催の要請を受け入れ、鄭氏がホワイトハウス(White House)で夜間に記者会見を開いて発表するという異例の展開となった。

 米朝首脳会談はこれまでに3度行われたが、実質的な進展は乏しい。韓国大統領府は、鄭氏は米韓関係のあらゆる問題に関与してきた「外交と国家安全保障分野の最高の専門家」だとしている。(c)AFP