【1月21日 Xinhua News】中国甘粛省(Gansu)の蘭州大学第一医院は16日、同医院の胸部外科が3Dプリンター技術を応用した手術用ナビゲーションシステムと術中CTを組み合わせ、肺病変の正確な位置確定を実現し、肺小結節や肺がんの治療に役立てていると明らかにした。

 同科によると、胸部CTスクリーニング検査の普及に伴い、早期肺がんの検出率が年々増加しており、外科手術が唯一の根本的治療法となっている。病巣が小さく柔らかいため、手術中に外科医が病変の位置と切除範囲を正確に判断しづらいことが手術の難点となっている。

 同科は3Dプリンター技術を活用し、肺小結節用にカスタマイズされた術前位置確定ガイドを、現在の先端レベルのハイブリッド手術プラットフォームや術中CT機器と組み合わせ、外科医が手術中に肺結節の位置を確認する補助としている。従来の位置確定技術と比較すると、このナビゲーションシステムは、肺結節の位置確定操作を大幅に簡略化し、放射線被ばく量を低減するとともに、手術精度を高め、肺手術による侵襲を減らすことができる。(c)Xinhua News/AFPBB News