【1月19日 Xinhua News】中国汽車工業協会(CAAM)はこのほど、2020年の自動車年間生産台数が前年比2・0%減の2522万5千台、販売台数が1・9%減の2531万1千台と発表した。

 CAAMは市況について、20年の自動車販売台数は4月以降、持続的に成長し、前年同期比伸び率の縮小幅は2・0%以内にとどまり、販売台数は世界一を維持している。

 生産・販売台数を月ごとにみると、低迷から上昇に転じる傾向を示している。第1四半期(1~3月)は新型コロナウイルスの感染拡大により急減したが、第2四半期(4~6月)に感染が抑え込まれ、市場は4月以降、次第に持ち直した。月間販売台数の前年同期比伸び率は成長を続け、生産・販売台数は12月まで9カ月連続増となった。

 乗用車の生産台数は前年比6・5%減の1999万4千台、販売台数は6・0%減の2017万8千台で、減少幅は前年に比べそれぞれ2・7ポイントと3・6ポイント縮小した。自動車全体に占める乗用車の生産台数は3・7ポイント減の79・3%、販売台数は3・5ポイント減の79・7%だった。

 乗用車のタイプ別にみると、セダンの生産台数は10・0%、販売台数は9・9%それぞれ減少したが、多目的スポーツ車(SUV)は0・1%、0・7%それぞれ増加し、SUVの年間生産・販売台数が初めてセダンを上回った。多目的車(MPV)は生産台数が26・8%、販売台数が23・8%それぞれ減少した。クロスオーバー車は1・7%、2・9%それぞれ減少した。

 車種別では、商用車市場が真っ先に持ち直して年間販売台数は急増し、乗用車市場では年間販売台数が減少したものの、減少幅は6・0%に縮小した。さらに9月以降は乗用車の月間販売台数への寄与度が商用車を上回り、消費需要の回復を示している。

 CAAMは業界の発展動向について、経済の安定した回復につれて消費需要の回復も速まることに加え、国内自動車市場の潜在力は依然として大きいことから、20年を底に、21年はプラス成長に転じ、特に自動車販売台数は4・0%増の2600万台強に達すると予想している。(c)Xinhua News/AFPBB News