【図解】ロシア野党勢力指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏
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【1月18日 AFP】ロシアの連邦刑執行局(FSIN)は17日、同国の野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏を拘束したと発表した。ドイツ・ベルリンからの帰国便が着陸した直後に、モスクワの空港で拘束したという。毒殺未遂に遭ったナワリヌイ氏はここ5か月の間、ドイツで療養生活を送っていた。
連邦刑務所局は、詐欺罪に問われたナワリヌイ氏が2014年に受けた執行猶予判決への「複数の違反」を理由に同氏を拘束したと発表。裁判所の決定が出るまで、同氏が「拘束下に置かれる」と明らかにした。
同氏のプロフィルと近年の動きをまとめた。
■プロフィル
・1976年6月4日 モスクワ州生まれ
・ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に対する大規模な抗議デモを組織
・短期刑でたびたび収監される
■近年の動き
・2011-2012年
野党勢力指導者として台頭
・2017年
反プーチンデモを呼び掛けたとして3度収監
・2019年7月
モスクワ市議会への抗議デモを呼び掛けたとして30日拘留の判決
毒物を投与された可能性に言及。病院へ搬送
・2019年10月
ナワリヌイ氏率いる団体「反汚職基金(FBK)」に「外国機関」指定
・2020年7月
改憲賛成多数の国民投票結果を「大きなうそ」と発言
・8月20日
移動中の機内で意識不明、緊急着陸
シベリア・オムスクの病院へ搬送
・8月22日
ロシアから独ベルリンの病院へ移送
・9月2日
独当局、ナワリヌイ氏にノビチョク系神経剤被害の「明白な証拠」と発表
・9月7日
人工的昏睡(こんすい)状態を脱する
・9月14日
フランスとスウェーデンの研究施設、ナワリヌイ氏のノビチョク被害を確認
・9月15日
ナワリヌイ氏が回復報告 「終日、自力で呼吸」
・9月23日
ベルリンで退院。病院当局、完治「可能」とコメント
・10月1日
ナワリヌイ氏、プーチン大統領が毒物投与に関与と非難
・2021年1月17日
ロシア帰国。モスクワ到着直後に警察が拘束
(c)AFP