【1月18日 AFP】インドネシアのスラウェシ(Sulawesi)島で発生したマグニチュード(M)6.2の地震は、18日までに少なくとも81人の死亡が確認された。医療従事者らは、疲労と新型コロナウイルスの感染リスクと闘いながら、負傷者らの治療を続けている。

 15日未明に起きた地震では、約1万9000人が家を失った。西スラウェシ(West Sulawesi)州の海沿いの都市マムジュ(Mamuju)では、建物はねじ曲がった鉄骨とコンクリートの塊の山と化した。

 マムジュで唯一大きな被害を免れた病院の外には仮設の救急センターが設置され、マスクを着けた医師らが負傷者の治療に当たった。

 救急センターでは圧倒的に人員が不足しており、トリアージ(治療優先度の決定)も行われている。新型ウイルスへの感染が懸念される中、医療従事者らは懸命に患者の治療を続けた。

 地震発生から3日以上が経過したが、どれだけの人ががれきの下に閉じ込められているかは分かっておらず、救助隊が生存者の捜索を急いでいる。

 避難者の多くが、自宅が倒壊したために帰宅できなかったり、余震による津波を恐れて帰ることをためらったりしている。

 混雑する避難所で新型ウイルスの集団感染が起きることを懸念して、当局は避難者を重症化リスクの高いグループと低いグループに分ける対策を試みている。(c)AFP/Andi Hajramurni, with Dessy Sagita in Jakarta