【1月18日 AFP】仏レストラン格付け本「ミシュランガイド(Michelin Guide)」は18日、仏レストランの年間格付けを発表する。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、飲食店はテークアウトや配達に適するようにメニューを変え、マスク着用の有無にかかわらず客が店内で飲食できる日は当分訪れそうにない。飲食店が赤字経営を続けている中で格付け発表を行うことを決めたミシュランは批判を招いていた。

 英国を拠点とする「世界のレストラン・ベスト50(World's 50 Best Restaurants)」は2020年のランキング発表を中止し、フランスのレストランガイド「ラ・リスト(La Liste)」は今月、ランキングではなく、コロナ禍の中で頑張ってきた革新的なシェフをたたえる方針を発表した。

 ミシュランガイドの総責任者グウェンダル・プレネック(Gwendal Poullennec)氏はAFPの取材に対し、格付け発表の実施は「業界を支援するための重要な決定だ。こんな状況にもかかわらず、そしておそらく、こんな状況だからこそだ」と話した。

 ミシュランは、今回初めてパリを離れて国内南西部コニャック(Cognac)で開催予定だった豪華な表彰式を中止し、代わりにパリのエッフェル塔(Eiffel Tower)からユーチューブ(YouTube)で星を獲得したシェフを発表する。

 新型コロナウイルス危機が猛威を振るう中、降格されるシェフはいないとミシュラン側が発表したため、三つ星店のシェフは胸をなで下ろしているかもしれない。(c)AFP/Olga NEDBAEVA