【1月18日 AFP】チャーター機の乗客乗員から新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たため、選手47人がホテルでの隔離を強いられている全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)で、新たに乗客1人が陽性となり、さらに選手25人が2週間の隔離期間に入ることになった。

 これで、14日間ホテルの部屋に閉じ込められる選手は72人にまで増え、四大大会(グランドスラム)の今季初戦は開幕に向けた準備段階での混乱が続いている。

 大会ツイッター(Twitter)によれば、陽性が分かったのはカタールのドーハ発、メルボルン着便の乗客で、選手ではなく、出発前の検査では陰性だった。

「フライトには選手25人を含む乗客58人が乗っていた。全員すでにホテルでの隔離に入っている」

「選手25人は医学的に問題ないと分かるまで、14日間はホテルの部屋を出てはならない。外での練習も認められない」

 これまでに影響を受けた選手の中には、錦織圭(Kei Nishikori)をはじめ、ビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)、スローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)、アンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)らが含まれると伝えられている。

 隔離される選手が47人だった時点で、大会主催者であるオーストラリアテニス協会(Tennis Australia)のクレイグ・タイリー(Craig Tiley)最高経営責任者(CEO)は、予定通り2月8日に開幕すると強調していた。

 一方で、フランスのアリーゼ・コルネ(Alize Cornet)は「異常」事態だとツイッターでつぶやくなど、選手からは隔離措置に対する不満の声も漏れている。コルネはその後投稿を削除している。(c)AFP