【1月18日 Xinhua News】中国が独自開発した初の4人乗り電動飛行機「RX4E」の実証機がこのほど、遼寧省(Liaoning)瀋陽市(Shenyang)の法庫財湖空港で低温飛行試験に成功した。今後の耐空性検証に向けた性能の裏付けが進んだ。

 低温試験は同機の環境試験の重要項目であり、低温環境下での機体構造や操縦、計器、動力、電池など各システムの動作状態を検証する。

 今回の試験で求められた環境温度は氷点下15~同25度。遼寧通用航空研究院試験飛行センターは同機に温度計を取り付け、モーターや制御機器、計器室内、前部座席、後部座席、座席下、胴体(外気温)の飛行中の温度を同時に測定できるようにした。

 試験は地上温度氷点下22・8度の環境で実施。環境温度は高度300メートルで氷点下25度、600メートルで同27度、千メートルで同30度となり、その後千メートル上空を1時間飛行したが、各高度ともにシステムは正常に作動した。

 RX4Eは2019年10月28日、初飛行に成功した。同研究院の王明陽(Wang Mingyang)院長補佐は同機について「将来的にパイロット訓練や観光、競技など幅広い用途で活用できる」と述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News