【1月17日 AFP】ネパールの登山家チームが16日、パキスタン側から世界第2位の高峰K2(8611メートル)の冬季登頂に初めて成功した。

 K2は標高8000メートル台の山の中で冬季登頂が達成されていなかった最後の高峰で、ここ数週間で数十人の登山家が登頂を競っていた。

 登山隊の一つを手配したセブン・サミット・トレックス(Seven Summit Treks)はツイッター(Twitter)に「ネパールの登山隊が現地時間きょう午後5時、ついにK2の山頂に到達した」と投稿した。

 一方で、同日午後、危険に満ちたK2で、スペイン人登山家のセルジ・ミンゴテ(Sergi Mingote)氏が転落事故で死亡した。パキスタン山岳会(Alpine Club of Pakistan)の発表によると、ミンゴテ氏は午後4時(日本時間同8時)の少し前、ベースキャンプに下りる際に転落死した。

 K2は中国国境沿いにそびえるカラコルム(Karakoram)山脈に位置し、冬季登頂は1987~88年に初めて試みられて以来、ごく少数の登山隊しか挑んでいない。

 16日まではK2で7650メートルより上に登った人はいなかったが、この日は好条件に恵まれたため、登頂に成功したチームはその先まで登り進めることができた。(c)AFP/Cyril BELAUD