【1月16日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)次期大統領(78)は15日、連邦政府が動いて新型コロナウイルスワクチンの接種拠点を「数千か所」増設する方針だと明らかにした。また、移動診療所を設置し公衆衛生従事者を増員させることで、コロナワクチン接種のペースを加速させるとしている。

 バイデン氏は、就任後100日以内に米国人1億人のワクチン接種を目指すと明言している。現状の接種ペースと比べると劇的に加速することとなる。

 バイデン氏は15日、デラウェア州ウィルミントン(Wilmington)で行った演説で、「わが国がこれまでに行ってきた取り組みの中で最も困難なものの一つになるだろう」とした上で、「だが、この取り組みを徹底的にやり遂げると約束する」と述べた。

 公式データによると、14日朝の時点で各州に届けられたワクチンは約3000万回分で、接種を受けたのは1110万人にとどまっている。昨年12月中に2000万人に接種を受けさせるとしていたドナルド・トランプ(Donald Trump)政権の目標をはるかに下回っている。

 バイデン氏の方針によって、ワクチン提供で連邦政府が果たす役割が大幅に拡大する見込みだ。(c)AFP/Angela Weiss with Issam Ahmed in Washington