【1月16日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は15日、本拠地を置く同国カタルーニャ(Catalonia)州で新型コロナウイルスの感染者が増加したことによる制限措置の厳格化を受けて、今月予定されていた会長選を延期すると発表した。

 バルセロナの次期会長選は24日に行われるはずだったが、カタルーニャ州政府はこの日の午前中、同クラブに対して投票のために人が集まることを例外的に認めるわけにはいかないと通達した。新しい選挙日は明らかにされなかったが、バルセロナは郵送での投票を認めるように同政府に要請する意向であるという。

 これでバルセロナは1月最終週に新体制で冬の移籍市場に臨むことはできなくなり、リオネル・メッシ(Lionel Messi)の去就問題は長引く見通しとなった。昨夏に退団を試みるもかなわなかった同選手は、6月いっぱいでクラブとの契約が満了を迎えて自由に移籍することが可能となる。

 会長選にはジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)氏とビクトル・フォント(Victor Font)氏の有力候補2人に加え、トニ・フレイシャ(Toni Freixa)氏の計3人が出馬予定で、いずれもクラブ会員から必要数の署名を集めている。

 ラポルタ氏は2003年から2010年までバルセロナの会長を務め、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)氏を指揮官に指名した最初の2年間で大きな成功を収めた。また、アルゼンチン代表のメッシとも親交が深く、同選手が残留するように説得できるとアピールしている。

 一方、フォント氏は当選に自信を示しつつ、メッシとの契約更新を優先事項に掲げると明言。さらに、元クラブのMFシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)氏と親密であることも強調しており、同氏をロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督の後任候補に挙げている。(c)AFP