【1月15日 AFP】(更新、写真追加)オランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)内閣が15日、児童手当の不正受給問題をめぐり総辞職した。多数の親が児童手当を不正受給したと当局から不当な疑いをかけられて多額の返済を求められ、経済的に困難な状況に陥ったとされる。

 ルッテ首相はハーグで記者会見を開き、自身の内閣の総辞職を発表。「法規は大きな権力を持つ政府から市民を守らなければならないのに、今回は極めて悪い方へ進んだ」と認めるとともに、ウィレム・アレクサンダー国王(King Willem-Alexander)に内閣の辞表を提出したことを明らかにした。

 オランダでも新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、2か月後には選挙を控える中での内閣総辞職となった。

 ルッテ首相は、現政権が3月17日に予定されている選挙まで暫定内閣としてとどまると明かし、「国益を守るために必要なことを行っていく」と述べた。(c)AFP