【1月16日 CNS】スタジオジブリ(Studio Ghibli)制作で宮崎駿(Hayao Miyazaki)監督のアニメ映画『となりのトトロ(My Neighbor Totoro)』が中国で絵本となって出版された。宮崎監督の80歳の誕生日となる1月5日、上海市で出版お披露目会が開かれた。中国の出版社によると、スタジオジブリ及び宮崎監督の作品が中国語に翻訳され、中国本土で正式に出版されるのは初めてという。

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『となりのトトロ』は1988年に日本で上映されて以来、中国では海賊版のビデオやDVD、インターネット動画などを通じて幅広い年齢層に知名度があり、トトロは「竜猫(Longmao)」の名で親しまれている。2018年に初めて公式に中国の映画館でデジタルリマスター版が上映され、最初の4日間で興行収入が1億元(約16億円)を超える人気ぶりだった。

 今回は、中国で日本文化関連の出版を手がけている出版社・磨鉄図書がスタジオジブリと契約を結び、中国で初となるトトロの絵本を出版することになった。スタジオジブリが表紙から構成、印刷まで全面的に監修しており、映画には出てこないオリジナルシーンも盛り込まれている。黒柳徹子(Tetsuko Kuroyanagi)さんの「窓際のトットちゃん(Totto-Chan: The Little Girl at the Window)」の中国語翻訳などを手がけている日本文学研究者の趙玉皎(Zhao Yujiao)さんが翻訳している。(c)CNS/JCM/AFPBB News