【1月15日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の支持者らによる、連邦議会議事堂乱入が起きた首都ワシントンの中心部は14日、次期大統領の就任式を前にさらなる騒乱を警戒して封鎖され、州兵2万人以上が配備されている。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)氏が勝利した大統領選の結果に対する議会承認を阻止しようと、トランプ氏の支持者らが議事堂に乱入した事件では5人の死者が出た。首都警察のロバート・コンティ(Robert Contee)本部長は、「重大な治安上の脅威」にワシントンが直面していると語った。

「反乱を扇動」したとしてトランプ氏を弾劾訴追する決議案が下院で可決された翌日の14日、20日の大統領就任式の警備の一環として、ワシントン中心部にはフェンスや有刺鉄線が増設された。大半が通行禁止とされている様子は、イラクの首都バグダッドの厳戒警備地区グリーンゾーン(Green Zone)にも例えられている。

 大統領就任式の際には大勢が集まり祝うことが慣例となっている国立公園ナショナルモール(National Mall)は全体が閉鎖され、米大統領警護隊(シークレット・サービス、US Secret Service)が配備されている。

 治安関係者らは就任式へ向けて、武装した過激なトランプ氏支持者らが、爆発物の使用も含め、首都や各州の州都を脅かす恐れがあると警告している。(c)AFP/Cyril JULIEN