【1月15日 Xinhua News】中国最大の無煙炭の産地、山西省(Shanxi)陽泉市(Yangquan)には「陽泉煤雕」と呼ばれる石炭彫刻があり、特色ある工芸品として知られる。

 同市で2016年に開設された煤彫文化博物館には、人物や動物、装飾品などの石炭彫刻が展示されている。博物館の創設者、趙玉軍(Zhao Yujun)さんは、選別された石炭が手作業による彫刻や型切り、研磨などを経て繊細で美しい彫刻作品になると紹介する。

 石炭企業に勤めていた趙さんは、石炭の中でも「煤精」だけが彫刻に適していると説明。「煤精」は高級石炭に属し「煤玉」とも呼ばれ、木と玉石の中間の硬度があり、一定の強度と適度な密度を持つと説明した。ぶつけても簡単に欠けることはないという。

「陽泉煤雕」はここ数年、知名度の向上とともに海外へも販路を広げており、ニュージーランドや日本、オーストラリアなどに輸出されている。(c)Xinhua News/AFPBB News