【1月15日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の伝説的選手として知られるミッキー・マントル(Mickey Mantle)氏の1952年の野球カードが、トレーディングカードとしては史上最高額の520万ドル(約5億4000万円)で落札された。オークション会社のPWCCマーケットプレース(PWCC Marketplace)が14日に明らかにした。

 ヤンキースで通算7度のワールドシリーズ制覇を経験したマントル氏のトレーディングカードは今回、米俳優で起業家でもあるロブ・ゴフ(Rob Gough)氏が競り落とした。19世紀後半に登場した野球カードは、1980年代初頭から価格が高騰し始めて現在も高値での落札が続いている。

 昨年8月にゴールディン・オークションズ(Goldin Auctions)が主催した競売では、この10年で最も優れた選手との呼び声が高いロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)の主砲マイク・トラウト(Mike Trout)のカードが、当時の最高額となる393万ドル(約4億800万円)の値を付けた。

 PWCCマーケットプレースのマーケティング責任者を務めるクリス・キャラハン(Chris Callahan)氏は、AFPの取材に対して、「トレーディングカードの市場は急騰している」と話し、カードの平均価格はこの1年間で「2倍から3倍」に上昇していると明かした。

 野球カードが伝統的なトレーディングカードビジネスは、他のスポーツにも拡大して特にバスケットボール関連が人気を集めている。昨年9月には、米プロバスケットボール(NBA)のミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)でプレーするヤニス・アデトクンポ(Giannis Antetokounmpo)のカードが、181万ドル(約1億8800万円)で購入された。(c)AFP