EU食品安全機関、昆虫食は安全と判断 加盟国での販売に一歩
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【1月14日 AFP】欧州連合(EU)の欧州食品安全機関(EFSA)は13日、乾燥ミールワーム(チャイロコメノゴミムシダマシの幼虫)について、人間が消費しても安全との判断を下した。
イタリアを拠点とするEFSAの決定は、EU加盟27か国における販売に向けた予備段階となる。
フランスの昆虫食企業マイクロニュートリス(Micronutris)が、今回の申請を行った。EFSAが昆虫食製品の申請に対し、リスク評価を完了し判断を下したのは今回が初めて。
EFSAはミールワームについて、「乾燥したもの、または粉末状で」安全に食べられると評価した。主成分はたんぱく質、脂質、食物繊維だと指摘している。ただ、アレルギーについてはさらなる調査が必要だと警告している。
EFSAはミールワーム以外に、コオロギやバッタなどの昆虫食の評価も行う予定。
アフリカ、アジア、中南米で約20億人が、約1000種の昆虫を食べていると推測されている。EU加盟国でも昆虫を食べている国が少数ながら存在するが、飼料としている国が多い。
昆虫食はたんぱく質の持続的供給源となり、急速に市場が拡大すると期待されている。昆虫食業界は、昆虫をもとにした製品は欧州市場で今後数年のうちに急成長し、生産量は2030年までに26万トンに達すると見込んでいる。(c)AFP