【1月14日 AFP】スリランカのゴタバヤ・ラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)大統領は13日、同国、インド、日本の3か国によるコロンボ(Colombo)港のターミナル開発事業を再開すると発表した。

 東コンテナターミナル(East Container TerminalETC)は、中国が運営するコロンボ国際コンテナターミナル(Colombo International Container Terminal)の隣に建設される予定。

 スリランカ港務局(SLPA)は2019年5月、日本、インドとETC開発事業に関する協力覚書を締結したが、スリランカ国内の労働組合の反発を受け、計画は棚上げされていた。ラジャパクサ氏は同年11月、大統領に就任した。

 大統領府は、インドがこの港での中国の活動に懐疑的なことに触れつつ、「域内の地政学的な懸念」を検討した上での決定だと述べた。

 新ターミナルは、スリランカ政府が51%を、残りの49%をインドの新興財閥アダニ・グループ(Adani Group)や日本が保有する。

 5億ドル(約519億円)が投じられたコロンボ国際コンテナターミナルは、2013年に稼働。中国が85%を、SLPAが残り15%を保有しており、物議を醸している。(c)AFP