インドの農民デモ、立ち上がる女性たち
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■世帯収入減れば「緊張と暴力」
ニューデリーを拠点とするNPO「社会研究センター(Centre for Social Research)」のランジャナ・クマリ(Ranjana Kumari)所長は、女性が新法に怒り、反対する理由について「世帯収入の減少は、女性の健康や幸せに最も影響を与える。男性が引き起こす緊張状態や暴力も増える」と述べた。
抗議活動の指導者らは、女性の積極的な参加を称賛している。ハリヤナ(Haryana)州から来た農家のラナ・バッティ(Rana Bhatti)さんは、旗やプラカードを掲げるグループを率いながらこう言った。「この傲慢(ごうまん)な政権に対し、私たちが最前線に出て立ち向かうときが来ました」。プラカードの一つには「農民なしでは、食物も、未来もない」と記されている。
女性の政治意識がかつてなく高まっているとクマリ氏は指摘する。モディ首相率いるインド人民党(BJP)は、この傾向に乗じて2度の総選挙で圧勝している。
デモに参加している女性たちは自分たちの願望と意見を主張し、「泣き寝入りをしない」と宣言している、とクマリ氏は述べた。
都会にも農民の運動を支持する女性たちがいる。芸術家で映画監督のジャッシー・サンガ(Jassi Sangha)さん(33)は、抗議デモの開始当初から参加。農民向け新聞の隔週発行を手伝い、デモの野営地で子どもたちの教育を担当している。
サンガさんは抗議行動のことを聞きつけた瞬間、これだと感じた。「仕事を手放してきました。闘わなければ、私たちもおしまいです」
農民らは昨年11月26日以来、最低限の設備のキャンプを設営し、主要道路の封鎖を続けている。一方、ここ30年でもまれな厳寒のさなか、政府はデモの参加者に対し、女性や子ども、高齢者を帰宅させるよう求めている。
2人の子どもがいるカウルさんは「長丁場」になる覚悟はできているという。「少なくとも、これからの世代に胸を張れます。私たちは声を上げたのだと」 (c) AFP/Abhaya SRIVASTAVA