【1月14日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2021)は13日、第10ステージが行われ、二輪部門では前日まで総合首位に立っていたホンダ(Monster Energy Honda)のホセ・イグナシオ・コルネホ(Jose Ignacio Cornejo Florimo、チリ)が転倒し、15日の最終日が目前に迫る中でリタイアを余儀なくされた。

「ナチョ」の愛称で知られる26歳のコルネホは、スタートから252キロ地点でクラッシュ。レースを続行してゴールまで走り切ったが、脳振とうの恐れがあるとして大会の医療部門と棄権することで合意し、その後空路で病院に搬送された。

 二輪部門では、第9ステージでも2度の総合優勝を誇るレッドブルKTM(Red Bull KTM)のトビー・プライス(Toby Price、オーストラリア)が激しい転倒を喫して鎖骨の手術を強いられており、前日に続き、恐ろしいとされる評判通りの大会となっている。

 今ステージはホンダのリッキー・ブラベック(Ricky Brabec、米国)が制し、総合首位に立つチームメートのケビン・ベナバイズ(Kevin Benavides、アルゼンチン)とわずか約50秒差の同2位につけた。

 四輪部門では、オーバードライブ・トヨタ(Overdrive Toyota)のヤジード・アルラジ(Yazeed Al-Rajhi、サウジアラビア)が区間優勝を果たし、トヨタ・ガズーレーシング(Toyota Gazoo Racing)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)を2位に抑えた。

 ミニ(X-Raid MINI JCW Team)の総合首位ステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)は3位でフィニッシュ。総合2位につけるアルアティアとの差は17分となっており、最多14度目の優勝をほぼ手中に収めたと思われる。(c)AFP