【1月14日 AFP】サッカードイツカップ(German Cup 2020-21)は13日、2回戦が行われ、ブンデスリーガ1部の王者バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は2部ホルシュタイン・キール(Holstein Kiel)と2-2で120分を終えると、迎えたPK戦で5-6と敗れ、まさかの敗退が決まった。

 バイエルンを率いるハンジ・フリック(Hansi Flick)監督は、90分での決着直前に同点ゴールを許したことを悔やみ、「ショックだ。ものすごく失望している」と独スカイ(Sky)でコメント。勝利したキールをたたえ、「これを忘れて、もっとしっかりやらなくてはならない」と話した。

 同大会でバイエルンが1部以外の相手に敗れるのは、当時4部の1.FCマクデブルク(1.FC Magdeburg)に黒星を喫した2000-01シーズン以来となる。

 PK戦では、全員成功で迎えたバイエルンの6人目マルク・ロカ(Marc Roca)がミスをすると、最後は元ヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)のFWフィン・バルテルス(Fin Bartels)が決勝のキックを成功させ、キールの選手たちは感情を爆発させた。

 欧州王者バイエルンがカップ戦で敗退するのは、フリック監督が2019年11月に就任してから今回が初めてとなる。

 サージ・ナブリー(Serge Gnabry)の得点で先制したバイエルンは、バルテルスに華麗な一発を決められキールに追いつかれたが、リロイ・ザネ(Leroy Sane)のゴールで勝ち越した。しかし、95分にハウケ・ヴァール(Hauke Wahl)にヘディングを決められ延長戦に持ち込まれると、その後試合はPK戦に突入した。

 バイエルンはこの日ほぼフルメンバーを先発で起用し、温存したのはブンデスリーガの得点ランキングで首位に立つFWロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)とDFジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)だけだった。(c)AFP