【1月14日 AFP】米半導体大手インテル(Intel)は13日、ボブ・スワン(Bob Swan)最高経営責任者(CEO)が来月退任すると発表した。後任にはパット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)氏が就任する。インテルをめぐっては、ヘッジファンド企業サードポイント(Third Point)が同社に変更を求める書簡を提出し、ここ数週間圧力が強まっていた。

「物言う株主」として知られるダニエル・ローブ(Daniel Loeb)氏がCEOを務めるサードポイントは昨年12月、インテルに書簡を送付。この中で競合他社に追い付けるよう製造工程の外部委託の検討を求めていた。インテルは今回の人事と同社の業績とは「関連がない」としている。

 2月15日にCEOに就任するゲルシンガー氏は現在、ソフト会社VMウェア(VMware)のCEOを務めるが、インテルに30年間勤務していた。

 インテルは依然として世界の半導体業界をけん引する企業の一つながらも、急成長中のモバイル機器部門では競合他社に後れを取っている。同社製チップはこれまで米アップル(Apple)が採用していたが、アップルはコンピューター「Mac(マック)」向けに自社製チップを開発し、切り替えを進めている。(c)AFP