【1月14日 AFP】シリア東部で12日夜、イスラエルがシリア政府軍や親イラン派部隊を標的とした空爆を実施し、57人が死亡した。シリア内戦が始まって以降、イスラエルが行った空爆によるものとしては最多の死者数となった。在英NGOのシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が13日、明らかにした。

 同監視団によると、武器庫や軍の陣地を狙った18回の空爆で、シリア政権軍の部隊少なくとも14人とイラクの民兵16人、親イラン部隊「ファーティマ旅団(Fatimid Brigade)」のアフガニスタン人隊員11人が死亡した。残る16人の国籍は明らかになっていない。同監視団のラミ・アブドルラフマン(Rami Abdel Rahman)代表はAFPに対し「シリアでのイスラエルによる空爆の死者数としては最多だ」と述べた。

 国営シリア・アラブ通信(SANA)はイスラエルがデリゾール(Deir Ezzor)とアブカマル(Albu Kamal)で空爆を行ったと報道。被害状況については、「現在確認中」とのみ伝えた。イスラエル軍の報道官はAFPの取材に対し、コメントを控えた。(c)AFP