【1月14日 AFP】世界保健機関(WHO)によると、英国で最初に見つかった新型コロナウイルスの変異株は現在50の国と地域に広がっており、南アフリカで発見された変異株は20の国と地域で確認されているという。

 またWHOは、日本で見つかった3種類目のコロナ変異株についても、免疫反応に影響を及ぼす可能性があり、さらなる調査が必要だと指摘。

「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が拡散すればするほど、変異の機会も増える。伝染レベルが高い以上、より多くの変異株の出現を想定しておく必要がある」と注意を促している。

 WHOは、ブラジルから到着した大人2人と子ども2人から新たな変異株が検出されたとの日本からの報告を、9日に受けたと明らかにした。

「この変異株ではスパイクたんぱく質に12の変異があり、うち3つはVOC 202012/01(英国で見つかったコロナ変異株)と501Y.V2(南アで見つかったコロナ変異株)と共通している」と報告。ブラジルでも類似した変異株が報告されており、「これらの新しい変異種の広がりと公衆衛生上の重大性についてさらなる調査が求められる」としている。

 その上でWHOは「変異種による感染や重症化における影響と、ワクチンや治療、検査における潜在的な影響を見極めるための研究が進行中」だと明かしている。(c)AFP/ Robin MILLARD