【1月16日 CNS】使い捨てプラスチック製品の使用を制限する中国政府の方針に基づき、上海市で今月1日から「プラスチック規制令」が実施されている。スーパーなどからレジ袋や使い捨てストローが姿を消し、買い物客は紙袋を購入したりマイバッグを持参したりしている。

 上海市中心部のスーパーでは通路や棚のあちこちに「使い捨てレジ袋は廃止しました」「紙製の袋を用意しています」と表示。果物やお菓子をまとめて入れるポリ袋も置かれなくなっていた。「レジ袋はないの?」と尋ねる買い物客に、店員が「紙袋はあります。小さいサイズは1元(約16円)です」と答えていた。

 スーパーに訪れる買い物客のほとんどは大きめのマイバッグを持参。その1人、王英(Wang Ying)さんは「環境保護のため、プラスチック規制令は良いことだと思います。私は以前からマイバッグを持っているので、不便は感じません」と話す。

 上海市内の多くの大手スーパーは昨年から「プラスチック規制令」を買い物客に告知している。配送用の商品にはポリ袋がまだ使われており、今後は生分解性ポリ袋を使っていくという。

 中国では大量のプラスチックごみの処理が問題となっており、河川への不法投棄も起きている。政府は主要都市で2020年末までにポリ袋の使用を禁止。今年に入り、各都市が使用禁止を徹底するようキャンペーンを始めている。2022年には中国全土でポリ袋の使用が禁止される。生鮮食品については2025年まで規制から除外されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News