【1月13日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)と選手会(NBPA)は12日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査での関係者の陽性と、それに伴う試合延期が増えている現状を踏まえ、コロナ対策を強化することを決めた。

 リーグでは13日に予定されていたワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)対ユタ・ジャズ(Utah Jazz)戦が延期になり、すでに発表されていた同日のボストン・セルティックス(Boston Celtics)対オーランド・マジック(Orlando Magic)戦、12日のシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)対セルティックス戦などと合わせ、開幕から3週間で延期は6試合に上っている。いずれも接触追跡と隔離策により、選手の登録人数が試合出場に必要な8人に届かなかった。

 これを受け、リーグと選手会は選手に対する制限を強化し、感染拡大の防止に努めることを決めた。リーグは「全国で陽性数が急増し、NBAでも選手が隔離に入らなければならないチームが増えている状況への対応」だと話している。

 新たな対策の下では、少なくとも今後2週間、ホームの選手とスタッフはチーム関連の活動と個人トレーニング、不可欠な活動、緊急事態を除いて自宅待機が求められる。また、チーム外で接触してもいいのは同居人か家族、自宅で普段から働いている個人スタッフに限定される。

 ロードチームの選手とスタッフは、チーム活動と緊急時以外でホテルを離れることと、チーム関係者以外との接触が禁止になる。

 試合前後の選手同士の接触は、肘や拳を突き合わせる動作以外は禁止で、可能な限りのソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)と「過剰な交流」を避けることが求められる。ベンチメンバーは常時マスクを着けなければならず、試合に入る、もしくは試合を離れる際は、ベンチから約3.5メートル以上離れたマスクの必要ない「クールダウン・チェア」を経由する必要がある。

 コーチや他のチームスタッフは、試合中マスクを外してはならないことも決まった。(c)AFP