【1月13日 AFP】中国でメーク落としのCMが、女性のメークと性被害を関連付ける「被害者たたき」だと非難を受け、メーカーはCMの取り下げと謝罪に追い込まれた。

 中国の綿製品メーカー「全綿時代(Purcotton)」が先週放送開始したCMは、夜に帰宅中の女性が男性のストーカーにつけられ、追いつかれると同社製品でメークを落として男性に変身し、ストーカーを追い払う内容だった。

 しかし中国のソーシャルメディアではこの広告に対する批判が広がった。中国版ツイッター(Twitter)の「微博(ウェイボー、Weibo)」では、深刻な問題を軽視するCMだと非難され、同社製品の不買運動も起きた。

「これは女性を侮辱しているだけじゃないの? ストーカーされる女性をテーマにCMを作る? これは犯罪だ」というコメントには、「いいね」が5万件付いた。

 全綿時代は2回謝罪したが、当初は「クリエーティブなコンセプト」と釈明していたため、さらなる反発を招いた。

 これに対する「女性にとって最悪の恐怖と痛みをCMのテーマに使い、声高に正当化するなんて……脳みそついてる?」というコメントへの「いいね」は、3万件を超えた。

 ネット炎上が広がる中、全綿時代は8日、ウェイボーへの投稿でこの問題を「重要視」していると述べ、「CMの内容でみなさんに不快な思いをさせてしまったことを深くおわびし、CMを直ちに取り下げる」と発表した。

 それでも炎上が収まらなかったため、全綿時代は11日、さらに長い謝罪コメントを発表した。12日朝の時点でウェイボーのハッシュタグ「全綿時代謝罪」の閲覧数は、5億回を記録している。(c)AFP