【1月13日 People’s Daily】中国は宅配業務の件数、増加率が5年連続で世界一、電子商取引とモバイル決済の金額も世界一…。第13次5か年計画(2016~2020年)が始まってから、中国のサービス業の規模は日増しに拡大してきた。質も効率も大幅に上がり、新しい業態、モデルも次々と現れている。

 インターネットやクラウドコンピューティング、ビッグデータなど現代の情報技術(IT)とサービス業の融合が加速し、これに伴い人々の日常生活も変容している。

 第13次5か年計画期、中国ではサービス業の比重が一段と高まった。「生産にかかわるサービス業」は専門化が進み、「生活にかかわるサービス業」は質が向上した。これによって産業構造の進化が促進され、人々の生活の質も上がった。2019年、中国の国内総生産(GDP)に占めるサービス業の付加価値の割合は53.9%に達した。これは、2015年と比べ、3.4ポイント高く、サービス業は中国の経済成長の主要な原動力となった。

「生産にかかわるサービス業」は力強く成長しており、これが産業構造の最適化を推し進めている。2020年上半期、新興デジタル化サービスや研究開発、保守など中国の「生産にかかわるサービス業」は急速に成長し、企業のサービス業務委託は契約額が6795億3000万元(約10兆9000億円)、実行額が4501億3000万元(約7兆2000億円)となり、前年同期比はそれぞれ5.9%増、10.9%増だった。

「生活にかかわるサービス業」も質が向上し、多様化してきた。観光や文化、体育、健康、介護などのサービス業が着実に発展してきた。2018年の文化関係、観光関係産業の付加価値が中国のGDPに占める割合はそれぞれ4.48%、4.51%で、2017年と比べ、0.22ポイント、0.05ポイント上がった。

 過去2年間、中国は金融業をめぐり多くの開放措置を発表した。これにより金融業を代表とするサービス業の開放は中国が対外開放を全面的に拡大するなかで重要な分野となった。2020年1~10月に中国のサービス業への海外の直接投資実行額は6257億9000万元(約10兆1000億元)で、前年同期を16.2%上回った。(c)People’s Daily/AFPBB News