【1月13日 AFP】カジュアルな装いをしたカマラ・ハリス(Kamala Harris)次期米副大統領の写真を使った米ファッション誌ヴォーグ(Vogue)の表紙が、ハリス氏の政治家としての功績をおとしめているとして物議を醸している。批判が相次いだことを受け、同誌のアナ・ウィンター(Anna Wintour)編集長は12日、釈明に追い込まれた。

 表紙に使用されたのは、スニーカーにブレザー、ジーンズ姿のハリス氏を写した写真。10日に公表されるとソーシャルメディア上では批判が殺到し、写真の構図が悪いという指摘や、黒人女性で初めて副大統領に選ばれたハリス氏に対し無礼だとの声が上がった。

 写真を撮影したのは、米国人写真家のタイラー・ミッチェル(Tyler Mitchell)氏。2018年、米人気歌手ビヨンセ(Beyonce)さんの写真で、黒人写真家として初めてヴォーグ誌の表紙を飾っていた。

 ソーシャルメディア上では撮影時の照明についての批判も展開され、ヴォーグ誌がハリス氏の肌の色を実際より明るく写るように撮影したのではないかと疑う声が上がった。

 ウィンター編集長はニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙のカラ・スイッシャー(Kara Swisher)記者に対し、「われわれは当然、表紙写真に対する反応を耳にし、理解している。次期副大統領のすばらしい勝利の重要性を損なわせることを意図したわけでは決してなかったということを、改めて表明しておきたい」と釈明した。(c)AFP