【1月13日 AFP】ウクライナ警察は11日、同国南部に位置する自然保護区で、国内で絶滅危惧種に指定されているクロヅル少なくとも185羽の死骸が見つかったことを受け、捜査を開始した。

 アスカニア・ノバ(Askania-Nova)自然保護区の職員によると、血を吐いて死んでいたツルもおり当初は鳥インフルエンザを疑ったが、確定されなかったという。

 地元警察は同保護区の責任者の話として、クロヅル約185羽が1週間で死んだと述べた。警察はさらに発表で、ネズミ駆除用に付近にまかれた有毒性の種を食べた疑いがあると指摘。土地の汚染もしくは損傷を捜査し、クロヅルの死因を特定するとしている。

 アスカニア・ノバ自然保護区は黒海(Black Sea)付近に位置し、約3万3300ヘクタールに及ぶ。19世紀に設置された世界最古の保護区で、500種以上の植物が生育し、絶滅危惧種を含む3000種以上の動物が生息している。(c)AFP