【1月12日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)次期大統領は11日、中央情報局(CIA)長官に、イランとの秘密交渉を主導したウィリアム・バーンズ(William Burns)元国務副長官を指名すると明らかにした。

 バーンズ氏は、バイデン氏が国家情報長官に指名した元CIA副長官のアブリル・ヘインズ(Avril Haines)氏と共に、ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権下で著しく政治化した米情報機関の再建に取り組む。

 現在、外交シンクタンク、カーネギー国際平和財団(Carnegie Endowment for International Peace)の理事長を務めているバーンズ氏は、職業外交官出身者として初めてCIA長官になる。歴代の米大統領はCIAの長官に、軍出身者や政治家を充ててきた。

 しかし、2005~2008年に駐ロシア大使を務めるなど米外交の現場で30年以上働いてきたバーンズ氏は、安全保障と情報活動の分野における深い経験を持っている。

 バイデン氏はバーンズ氏について「世界の舞台でわが国民とわが国の安全を守ってきた数十年の経験がある模範的な外交官だ」と述べた。(c)AFP/Paul HANDLEY