【1月12日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領夫人のメラニア(Melania Trump)氏が11日、夫の支持者らによる連邦議会議事堂乱入について沈黙を破り、この件で不当な扱いを受けていると訴えた。

 トランプ米大統領の支持者らが連邦議会議事堂に乱入した後、メラニア氏の沈黙は注目を集めていた。

 メラニア氏の事件後初めてのコメントは、ホワイトハウス(White House)のウェブサイトに誤字だらけの声明で発表された。その中でメラニア氏は、「先週起きたことには失望し、落胆しています」と自身の気持ちを表現した。

 しかし、メラニア氏は、連邦議会議事堂への前代未聞の乱入と同じくらい、自身の扱われ方に落胆しているようだ。

 メラニア氏は、「これら悲惨な出来事に際し、これに乗じようとする何らかの思惑をもった人々が、みだらなゴシップや不当な個人攻撃、誤解を招くような非難を私に対して行ったのは恥ずべきことだと思います」と記した。どんな攻撃なのかについては具体的に触れていない。

 メラニア氏は、事件で死亡した5人の遺族に弔意を表したが、トランプ氏の支持者から名前を挙げていき、暴徒に襲われ負傷し、亡くなった警官のブライアン・シックニック(Brian Sicknick)氏への言及は最後だった。

 さらに、トランプ氏が民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)氏に敗北した昨年11月の大統領選での「情熱と熱意」を称賛したが、結果を覆そうとするトランプ氏の執拗(しつよう)な試みには触れなかった。

「私たちの国は礼節をもった癒やしを必要としています。誤解なきよう。私は連邦議会議事堂で起きた暴力を何としても非難します。暴力は決して容認できません」ともメラニア氏は記している。(c)AFP